2013/08/06

2013溶接関連資料集

 2013溶接関連資料集が産報出版から刊行された。
 溶接機材や関連する産業の最新の統計資料を集めたもので、激動する近年の産業の動向が数字の上から把握できるようになっていて興味深い。A4変形88ページ。
 本書は、鉄鋼やアルミニウムなどの素材から溶接材料、溶接機器、産業ガスに関わる統計をはじめ、溶接、検査などの要因認証に加え、建築、造船、自動車などの関連産業の統計も網羅されている。
 本書によって溶接材料の生産推移を見てみると、2012年は260,580トンで、4年前08年の355,739トンに比べ約27%減、ピークだった74年の538,725トンに比べては実に50%以上もの減少となっている。
 これは、長期的には我が国における産業構造の変化に加え輸入溶接材料の増加によるところが大きく、直近では不況による内需の後退によるところが大きい。
 溶接機の生産台数も同様の動きで、08年の136,532台に対し12年は31.8%減もの93,049にまで落ち込んでいる。
 溶接業界の厳しい環境がうかがえるが、これは溶接材料も溶接機も輸出比率の低いことも要因の一つで、輸出比率の高い機材では全く違う動向を示している。
 例えば、アーク溶接ロボットの出荷台数は、12年は18,440台で、実はこれは過去最高なのである。内訳をみると歴然としていて、国内向けが3,268台であるにの対し、輸出は15,172台にも上り、実に輸出比率は82%強にも達する。
 溶接材料や溶接機の輸出比率が低いのはひとえに国内品の価格競争力が弱いからで、この局面を打開するために現地生産を拡大する傾向にあり、売上比率でみると溶接材料の国内トップメーカーの場合では今や国内と海外が半々にある。


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