2013/07/04

四国を鉄道で一周

 四国一周の旅第3日目。6月29日。27日28日と乗り継いできた旅も今日が最終日。今日は徳島を出て高徳線で高松を経由し予讃線で松山へと向かう。松山からは乗り残してある予讃線の伊予長浜経由路線を片付ける計画。
 徳島7時00分発特急うずしお4号高松行き。発車してすぐに吉野川を渡った。河口に近いからいかにも四国三郎と呼ばれる大河らしく、朝靄に浮かぶ川面が美しい。
 途中、讃岐相生付近で右窓に海が見えた。
 高松8時13分着。すぐに8時45分発松山行き特急いしづち7号に乗り継いだ。
 途中、讃岐平野の山々は三角おにぎりを立てたような形をしているのが多く、いずれもぼんやりした印象を与える。
 坂出で瀬戸大橋の主塔が遠望でき、その付近に造船所の門型クレーンが見えた。川崎重工である。
 次の宇多津で岡山発の特急しおかぜ3号が連結された。この連結作業をホームで見ていたが、このふたつの列車は連結されることを前提として編成されているらしく、いしづちの先頭車両としおかぜの最後部車両はセットのものだった。
 予讃線は瀬戸内海を右手に見てその海岸を走っているのだが、海が間近に見えるところは意外に少なくて、川之江でやっときれいな瀬戸内海に出会った。
 新居浜、今治を経て波止浜に至り来島海峡大橋が見えた。また、この先、造船所のクレーンが林立している様子が見えた。来島ドックや波止浜ドックだろうか。いずれにしろ瀬戸内海のこのあたりは造船所が多くて、今や日本においては神戸や長崎、佐世保などの大手造船所よりも竣工量は多いようだ。
 松山11時14分1番線到着。一昨日このホームで見ていたのと同じように、まず、自分が乗ってきた高松・岡山からの特急が到着し、それを待ってホーム前方に宇和島行きが入線してきた。だから、いしづちを降りた乗客はそのまま同じホームを先に進むだけで乗り継ぎことができて大変便利だった。
 松山11時23分発宇和島行き特急宇和海11号に乗車。この区間は第1日目の27日に乗ったばかりだが、いずれも内子経由の列車。予讃線は伊予市と伊予大洲間は、伊予長浜を経由する予讃線本線と内子経由の別線の二つのルートがあって、内子経由が短絡線であり、内子という観光地を含んでいることもあって特急列車はすべて内子経由となっている。
 それで、今日は長浜経由に乗りたくてわざわざ再び出向いてきたわけで、まず、特急宇和海で伊予大洲へ。11時18分着。ここで伊予長浜経由の列車を待つことに。
 なお、特急宇和海11号は愛称アンパンマン列車と呼ばれる車両が使用されており、車体から内装までアンパンマンの絵でいっぱい。小さな子どもたちが多く乗車していた。
 また、伊予大洲は伊予の小京都と呼ばれるところで、丘の上には大洲城の城郭が沿線からも望めた。
 伊予大洲12時12分発伊予市行き。伊予大洲を出た列車はしばらく肱川に沿って走り、伊予長浜で伊予灘に面した。かつての本線だったのだが,今やローカル線となっていてかえってその味わいが深くていい路線だった。山の中をトンネルだらけで疾駆する内子回りよりもよほど風情がある。
 伊予市13時22分着。ここで松山行きに乗り継ぎ。13時34分発。松山まではあと10数分のところだが、なぜここで運転系統が変わるかといえば、ここからは電化区間となっているからで、そうこうして松山13時51分着。
 この結果、このたびの3日間で四国のJR線をすべて乗車したこととなった。試みに計算をしてみたところ、JR四国の鉄道営業キロ数は837.1キロだが、実際に乗車したキロ数ということではこの3日間で1,199.1キロに達し、阿佐海岸鉄道と土佐くろしお鉄道も含めると鉄道の乗車総キロ数は1,250.3キロに及んだ。
 四国はたびたび訪れていて、香川、徳島、愛媛、高知4県のうちどこが多くということもなくほぼまんべんなく来ている。
 このため、JR線や私鉄、第三セクター鉄道から路面電車、ケーブルカーに至るまで四国島内の鉄道は、その全鉄道全線をこれまでに完全乗車したことがあって、JR線に限っていえば大半は2度以上は乗ったことがある路線ばかりである。
 ちなみに、これまでに1度しか乗ったことがない区間が2つあった。すなわち、予讃線の伊予長浜経由伊予市‐伊予大洲間と、高徳線の高松‐徳島間である。
 今回の旅は、この1度しか乗っていない区間を再訪することが大きな目的で、併せて四国を一周することだった。
 一周してみて、四国とその鉄道について印象をいくつかまとめてみた。
 ・四国は山が多い。とくに西に石鎚山、東に剣山を配した四国山地が四国の中央部の大部分を占めている。
 ・川の流れが豊かで、四万十川や吉野川が代表的だが、川の表情が車窓風景に彩りを与えている。
 ただ、周囲を海で囲まれている割には、鉄道沿線で海岸線に美しいところは少なかった。
 ・6月の四国という季節的要因があって、鉄道はどこも空いていたが、かえってローカル線の旅情が深まったことだった。
 ・四国のJR線は、予讃線を除き大半が単線区間で、しかも未電化だった。自動改札機の設置されている駅ははなはだまれで、記憶にあるのは高松駅くらい。

 


写真1 三角おにぎりのようなぼやっとした山が目立つ讃岐平野の予讃線車窓。


写真2 松山‐宇和島間を走る特急宇和海のアンパンマン列車。子どもが喜ぶ人気車両だ。


写真3 大洲城を背景に伊予大洲駅に入ってきた伊予長浜経由列車。

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