2013/07/03

牟岐線とごめん・なはり線

 四国一周の旅第2日目。6月28日。今日は徳島から牟岐線、阿佐海岸鉄道と乗り継ぎ、室戸岬を大きく回ってごめん・なはり線、土讃線、予讃線で高松を経て高徳線で徳島に戻る計画。四国の右半分を一周するような形だ。
 さて、徳島を6時50分に出た牟岐線2両編成のディーゼルカーは、通勤通学客を乗せて満員。車掌が乗務している。
 沿線の田んぼは稲の生育が早いようで、すでに30センチくらいまで伸びている。
 阿南7時36分着。牟岐線沿線随一の都市で、高校生が大量に下車し、またその半分くらいが乗車してきた。その生徒たちも新野ですべて下車すると車内はがらがらになった。
 日和佐に至り左手駅前の小高い山の上にお城が見えた。
 それにしてもこの路線、単線だからしばしば列車行き違いのために停車する。また、海岸近くを走っているはずだが、海は見えず、退屈な区間だ。
 そうこうして牟岐8時42分着。ここで列車は1両を切り離し、前方の1両のみによるワンマン運転となった。
 ここから4駅目が終点海部。9時09分の到着。海部駅は高架駅で、JR線と安佐海岸鉄道とのホームが向かい合うように配置されている。そして、なぜ牟岐で1両を切り離したのかその理由がわかった。海部駅のホームは短くて2両分がなかったのである。もっとも、乗客も少なくて私も含め総勢わずかに2名だった。
 その2名全員が安佐海岸鉄道に乗り継いだ。もちろんこの列車も1両のワンマン。列車はすでに入線していて待つほどもなく9時12分の発車。
 この阿佐海岸鉄道はその名の通り室戸阿南海岸国定公園の海岸線を走る美しい路線。ただ、路線は短くて海部から宍喰と1駅があるだけで終点の甲浦。宍喰と甲浦の間が徳島、高知県境である。9時23分着。ホームは高架だが、地上にしゃれた駅舎がある。鉄道の規模と乗降客数に比して立派すぎるほどので駅舎だ。ちなみにこの鉄道は起終点も含めて駅数3、営業キロ数は8.5キロの小鉄道である。
 この駅を利用するのは17年ぶり。今日とは逆方向で室戸岬からまわってきて開業したばかりのこの駅から乗り込んだことがあった。
 今日はここからバスで室戸岬を経由して土佐くろしお鉄道ごめんなはり線の起点奈半利駅へと向かう。バスを待つ間、駅の売店でボンタンゼリーなるものを買った。甘酸っぱい味がした。
 バスは定刻の9時58分甲浦駅を出発。乗客は5人。そのうちの2人はすぐに下車してしまい、その後はまったく乗降がなくてノンストップで室戸岬到着。これも定刻通りに10時48分着。
 バスは安芸行きだが、乗客は3人ともここで下車。1人は徳島から一緒だった中年男性で、もう1人はやはり中年のお遍路さんだった。私も途中下車し岬周辺を散策したあと再び乗り継いで奈半利へ。
 ここからは鉄道となり、奈半利14時01分発高知行きの1両ワンマンディーゼル。
 土佐湾を左窓にひたすら海岸線に沿って走る路線で、見晴らしがとてもいい。このため、この路線では海岸側をオープンデッキにした珍しい車両があり、開業後まもなくこの路線に乗った際は幸運にもその車両だった。
 途中、安芸で快速運転となり、車掌も乗務してきた。奈半利からはJR線との接続駅である後免で土讃線に乗り継いだ。昨日も乗った南風20号で、今日は多度津まで乗車し、予讃線に乗り継ぎ、高松からはさらに高徳線に乗り継いで徳島に至った。
 なお、予讃線からの列車が高松を経て高徳線に直通することはなくて、これは高徳線が非電化区間となっているためで、電化されている予讃線と相互直通運行ができないのである。
 また、高松駅はすべて頭端式のホームがずらり並んでいて壮観。こうした構造は青森駅なども含めかつての連絡船時代の駅に名残が多いようだ。ただし、現在の高松駅は駅舎も新しくなったし連絡線時代の面影は残っていない。
 高松を出た高徳線徳島行き列車は、いったん予讃線に沿って戻り、途中から大きく左にカーブして高松の市街地を回り込むように進む。この列車の高架から高松の市街が一望できるのも楽しい。

 


写真1 JR牟岐線と阿佐海岸鉄道線が向かい合って停車中の海部駅。


写真2 奈半利駅で発車を待つ土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線列車。


写真3 すべて頭端式ホームがずらり並ぶ高松駅。青森駅も含めかつての連絡船駅にこのような構造が多い。

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