2013/06/18
上海に来ている。昨日17日に着いた。
上海は2年ぶり。ここ数年来はほぼ毎年のように訪れていたから、わずか1年空けただけだが随分と久しぶりのような感じ。
成田からの便は朝一番だったのだが、やや空いていた。かつてはいつでも満席に近いものだったが、どうしたことか。景気が悪いのか、鳥インフルエンザの影響で敬遠されたものかどうか。
浦東国際空港に着いて、いつものようにリニアモーターカーで都心に入った。
例年この時期に来ることが多いからわかるのだが、今年もやはり蒸し暑い。とくに昨日は今年一番の暑さだったようで、気温は35度を超えていたようだ。快晴ではあるのだが、いつもの通り湿気が強くどんよりとしている。およそからっと晴れた上海を見たことがない。
2年ぶりの上海。それで感じたこと。若い女性ははつらつとして一層美しくなった。街路もきれいになったように思われる。ただ、人々のマナーは悪くなったように感じられる。地下鉄に乗ってとくにそのように思われた。
午後、ホテルにチェックインしたあと近所を散策してみた。上海はたびたび訪れているし、都心部ならば地図を持たなくともほぼ迷わずに歩くことができる。
それで、久しぶりに新天地を訪れた。
ここは、ここ数年来だろうか、若者や外国人に人気のスポットで、およそ中国らしくない洗練された街である。
上海で高級ブランド店が軒を並べ随一の繁華街である淮海中路の南側、興業路と馬当路が交差したあたり一角にある。
このあたりは石庫門と呼ばれる古い煉瓦造りの建物の残る地域を再開発して誕生した街で、古い建物と街並みを保存しつつカフェやレストラン、ショッピングセンターなどが展開しているし、周囲は高層オフィスビルや高級アパートが取り囲んでいて、欧風の趣がある。西洋人の姿の多いこともそういう印象を強くしているのかもしれない。
これも欧風に道にテーブルが張り出したカフェに座って道行く人々を眺めていると、上海もつくづく現代風に変貌してきているのだと痛感したのだった。
ところで、この一角には、中国共産党の第一次全国代表大会が開催された建物が歴史的建造物として保存されている。
そこは現在は記念館になっていて見学することができるのだが、それによると、中共第1回大会は1921年、毛沢東、董必武ら13人の代表が出席して開催されたのだという。
その折りの会議室が保存されていたが、13人が座るには狭すぎるようなテーブルだった。
この記念館は人気の観光スポットの一角にありながら訪れる人は必ずしも多くはなくて、中共の歴史も遠い彼方にかすむような時代となったのだと思われたのだった。
写真1 若者や外国人観光客に人気の新天地
写真2 周囲には高層オフィスビルや高級アパートが立ち並んでいる
写真3 一角には中国共産党第一次全国代表大会の史跡がある
A5判
314頁
ISBN:978-4-88318-560-3
価格:2,640円(本体価格:2,400円)
A4
138
ISBN978-4-88318-063-9
価格:2,200円(本体価格:2,000円)
溶接学会 溶接法研究委員会
B5判
258頁
ISBN:978-4-88318-060-8
価格:13,200円(本体価格:12,000円)