2013/05/24

自動車技術展

 人とくるまのテクノロジー展と題する自動車技術展がパシフィコ横浜で開かれている。自動車技術会の主催で、自動車メーカーの宣伝が華々しく火花を散らすモーターショーとは違って、自動車の製造をはじめとする技術に関する展示会だけに最前線のトレンドが把握できる面白さがある。
 毎年開催されて今年で22回目を迎えた展示会だが、自動車産業の順調ぶりも反映して会場は満員の盛況ぶりだった。出展者数475社、小間数986小間はいずれも過去最大規模。
 会場を駆け足で回ってみたが、環境への対応に加え自動車の楽しさを追求した内容が特徴のようで、車体では軽量化が最大の課題で、アルミニウム合金から超高張力綱、あるいは樹脂などと材料の多様化が顕著なものとなっていた。
 この点で注目されたのは、超高張力綱に関する展示で、例えば、日産自動車は1.2ギガパスカルという超高張力綱の適用を展示していた。
 ついに高張力綱もギガの時代に入ったのかという感慨を持ったのだが、ここまでのハイテン材となると、従来のプレスでは限界があるし、溶接方法にはスポット溶接を適用しているようだが、加工方法にも革新的なものの開発が必要となってくる。なお、他のブースでは、ティッセンが1.9ギガもの超高張力綱の開発をアピールしていた。
 加工技術ということでは、ナ・デックスという会社が100キロワット出力のファイバーレーザを導入したと発表していたのが注目された。IPG製。
 ファイバーレーザはこれまでの最高出力が50キロだったから、一挙に倍増したわけで、これは現在の世界最高出力だということだった。これによって、板厚300ミリの鋼材を1パスで溶接できると話していた。
 一方、駆動源では電気自動車に関するものが多く出品されていたし、軽自動車にも関心が集まっていた。


写真1 盛況の会場風景


写真2 1.2ギガの超高張力綱を適用した日産自動車の車体フレーム


写真3 100キロワットファイバーレーザの導入をアピールしていたナ・デックス

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