2013/04/23

4月の花

 
 散策が好きで、休日には1時間から2時間ほどぶらぶら歩いている。
 わが家の周辺はごくありふれた住宅地だが、それでも街の様子を観察するのも興味深いし、花々を見て歩くのも楽しい。
 ルートは日によって様々だが、近所の公園を含める場合が多い。時間帯にもよるが、途中では、時々は喫茶店に入ったり図書館に寄ったりもする。カメラと散策ノートと読書本は必携である。
 4月の中旬、先週では、街路樹がみずみずしくいかにも新緑といった風情だった。まだ緑が色濃くなる前で、若草色とでも当てたい様子だった。
 桜はソメイヨシノはとっくに終わってしまって、いま咲いているのは八重桜。濃い紅色のものが一般的だが、真っ白な八重桜も独特の気高い美しさがある。
 ただ、今年は季節の進み具合が例年とは少し違っているように思われる。ソメイヨシノなどはその代表例で、いつもの年に比べ1週間から10日ほども開花が早い。もっとも、これは関東地方が顕著だったようだが。
 ここ数年分の散策ノートのページをめくったみたら、なるほど、例年よりも開花が早まった花もあるが、逆に少し遅れているような花もある。
 例年ならばこの時期、近所の家で見事な花を咲かせているキクモモが今年はまだその気配すらない。それもこのキクモモとほぼ同時に花をつける源平モモはすでに終わっているからよくわからない。いずれにしても自然のことだからきちんとスケジュール通りとはいかないのも道理だろう。
 ハナミズキは咲き始めていた。いつもの年ならば4月も下旬になって咲き誇るのに今年は少し早まっている。ハナミズキは日本からワシントンに送られた桜の返礼にアメリカから贈られた樹木だとはよく知られた話。どちらも春に可憐な花を咲かせるので好まれる。花にはピンクと白と2種あるが、両種が揃って隣同士で咲いているのも風情がある。
 ツツジも早いものは咲き始めていた。これなども下旬頃から咲き出すのが例年だから少し進行が早い。
 ツツジは2百種ほどもあるといわれているように種類が多いが、ドウダンツツジも近所で見かけた。小さな壺のような白い花がいかにも可憐だ。まるでスズランの花のようだ。もっとも、このドウダンツツジはツツジ科ではあってもツツジ属ではないそうだから異種には違いない。
 なお、ドウダンツツジに似ていて少し遅れて咲くのはサラサドウダン。ドウダンツツジよりも花はやや大きくて、しかもその名の由来にように更紗のような模様がある。まだ、数ミリ程度のつぼみだったから開花は5月に入ってからではないか。これは例年通りだが。
 藤も咲いていた。花も幽玄だが、香りも蠱惑的で独特だ。



写真1 白い小さな花が可憐なドウダンツツジ


写真2 例年よりも少し早く咲き始めたハナミズキ


写真3 藤は花も香りも幽玄だ

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