AKIBAノート

産報新書009
AKIBAノート
-SANPO WEB連載コラム集-

価格:1,296円(本体価格:1,200円)

 本書は産報出版WEBサイト「SANPO WEB」のコラム「AKIBAノート」を集めたもの。秋葉原の風景はもとより、時には溶接業界の出来事や社会時評、読書、旅行などで構成し、豊富で充実したコラム集となっている。(2013年4月から2014年6月までの中から収録)。

秋葉原2013

 AKIBAノート1ページ目。
 これからこのノートに日々の徒然を綴っていこう。あくまでもノートだからまとまったものにはならないだろうが、感じるままの面白さも出てくるのではないか。それをここ秋葉原から発信していこう。
 かつて(10カ月ほど前まで)、やはりこのWEBサイトで秋葉原日記なるものを書いていたが、その日記とこのノートの違いは実際のところ自分にもわからない。日記風のノートになるのかもしれない。
 秋葉原日記の連載を終了させたのは、何も毎日書くことがつらいとかそういうことではまったくなくて、ただ、5年も書き殴ってきてマンネリになるのが嫌だったからに他ならない。
 もっとも、秋葉原日記の連載をやめたら「日記にマンネリもないのではないか」と指摘する人もいたし、「毎日楽しみに読んでいた」などとおっしゃる人もいたりして、終わってみて意外にも大きな反響をいただいたのだった。
 それに私自身、日記執筆当時は「何でも見てやろう」と世の中の動きを注視していたのだったが、やめてみるとそういう関心も薄れてきたようだし、生活の張りも弱くなったようにも思われる。
 それで何か書きたいという願望があって、しかし、今さら秋葉原日記の復活でもあるまいと躊躇もしていたのだが、二番煎じは覚悟の上でAKIBAノートの連載に踏み切った次第。
 で、秋葉原をぶらぶらと歩いてみた。こんなことも日記連載をやめてからはやはり久しぶりのこと。
 街はとてもにぎやかだ。平日の昼下がりなのに大勢の人々が繰り出してきている。かつてのような専門性の高い秋葉原からは想像もできないほどに繁華街が大きく成長してきている。
 1年前と比べて、まずホテルが増えた。かつての秋葉原はホテル事情が貧弱だったが、わずか1年の間に秋葉原駅から徒歩5分圏内だけでも3軒も増えた。すべてビジネスホテルだが、立地に余裕があればもっと増えるのではないか。
 看板は随分と塗り変わっている。とくに表通りはそういう印象が強い。ヤマギワや石丸といった老舗の大型店舗が姿を消し、代わりに飲食店やカラオケの店が急速に増加した。
 飲食店もカラオケ店も、10階建てのビル一つ分すべてを埋めつくしているという風景はもう珍しくもない。それらが林立しているというのが最新事情だ。
 免税店も目立って増えた。AKKYという店は駅周辺に4軒も店舗を構えている。中国語、韓国語、英語で接客をしているようだが、そういう買い物客が多いということなのだろう。
ヨドバシカメラの集客力は相変わらずすごい。朝から夜までいつでも盛況だ。外国からの客も多くて、とにかくその繁盛ぶりは驚嘆するばかりだ。
 200円のラーメン、230円のカレーライスがある一方で、1,260円の靴磨きもあるというのがこの頃の秋葉原だ。

(本書より抜粋)

馬場 信
新書判  242頁
ISBN978-4-88318-708-9

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