日本溶接協会賞、黄地氏が功労賞

18/03/14

日本溶接協会は第48回日本溶接協会賞受賞者を決定した。黄地尚義氏(大阪大学名誉教授)が、協会事業に顕著な功労のあった者に授与する功労賞の栄誉に輝いた。
 協会事業の振興・発展に主導的な立場で貢献した者に授与する業績賞は片山聖二(大阪大学名誉教授)粉川博之(東北大学名誉教授)中込忠男(信州大学名誉教授)中田一博(大阪大学名誉教授)平田好則(大阪大学未来戦略機構第一部門特任教授)の5氏を選んだ。表彰式は6月に都内で開催する日溶協総会で行う。
 功労賞の黄地氏は1990年に大阪大学教授に就任。定年退官した06年3月に同大学名誉教授の称号を与えられた。溶接工学ならびにプラズマ工学の研究分野において多大な研究業績を収め、アーク溶接プロセスを中心とした溶接現象の機構解析では先駆的な数値モデルを提案し溶接シミュレーションソフトの基盤を築いた。また高温・高輝度の溶接部を対象として、多くの熱放射計測の手法を開発し、溶融池温度や溶接アーク、レーザ溶接時のプラズマ状態を明らかにした。
 日溶協事業では溶接データシステム研究委員会の委員長(94ー01年度)、溶接管理技術者教育委員会委員長(06ー09年度)を務めたほか、溶接管理技術者認証委員会委員長(10ー13年)など溶接技術の研究と教育に貢献した。このほか海外対応を含む溶接管理技術者認証や電気溶接機部会技術委員会に貢献し、溶接情報センターの関係委員会でも中心的活動を担った。また溶接学会から業績賞、溶接学術振興賞、貢献賞、論文賞、軽金属溶接構造協会から技術賞、高温学会から論文賞を受けるほか、IIW(国際溶接学会)の活動を通じ、海外でも高い評価を得るなど、溶接界に大きく貢献している。
 業績賞の片山氏は日溶協理事を2期3年務めたほか、レーザ加工技術研究委員会委員長を現在も務める。粉川氏は、日溶協理事や溶接管理技術者教育委員会の委員長などを歴任するほか、東北地区溶接技術検定委員会委員長を現在も務める。中込氏は、ロボット溶接研究委員会をはじめ、ロボット溶接に関する各種委員会、東部地区溶接技術検定委員会の委員長を現在も務め溶接技術の振興と普及に貢献した。中田氏は、日溶協理事、監事のほか、表面改質技術研究委員会、溶接材料部会技術委員会委員長を現在も務める。平田氏は日溶協理事をはじめ、規格委員会、国際活動委員会、特許委員会、溶接技能者運営委員会、関西地区溶接技術検定委員会など、多くの委員会長を現在も務め協会活動に貢献した。
 わが国の溶接業界の発展に貢献した者に授与する貢献賞は、印藤公夫(元日立交通テクノロジー社長)勝木誠(JFEエンジニアリングエネルギー本部PL事業部ガス導管技術部)小杉實(元新日本製鉄プラント事業部・元日鉄プラント設計副社長)高野元太(三陽テクノサービス)長崎肇(日鐵住金溶接工業)西村宜真(西村工場社長)松下眞治(日本鉄骨評価センター社長)宮本勉(元近畿車輛専務・車両事業本部長)渡辺健彦(新潟大学名誉教授)の各氏を選んだ。技術賞は本賞2件10人。溶接注目発明賞は4件15人を表彰する。

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