2018年溶接界新春賀詞交歓会、800人が新年祝う

18/01/12

2018年溶接界新春賀詞交歓会(主催=日本溶接協会、産報出版)が1月9日、東京・港区の東京プリンスホテルで開かれ、産官学の溶接関係者約800人が参集し溶接界の新年のスタートを祝った。日本溶接協会の粟飯原周二会長は、人材不足対策が重要課題であるとした上で、技能者教育事業の開始や溶接学会と設立した共同企画委員会事業など「今年は実行の年にする」と挨拶。産報出版の久木田裕社長は「本年は国際ウエルディングショーの開催と溶接ニュース創刊70周年を迎える。溶接ニュースでは昨年、『溶接はすばらしい』をテーマに溶接ファンの獲得に向け各種企画を展開した。今年も溶接の魅力を発信し、新たな読者層開拓を進める」と所信を述べた。
 粟飯原会長は日溶協事業に関し「昨年は溶接技能者、溶接管理技術者とも受験者数は増加した。溶接をはじめものづくりの信頼性への要求は益々高まっている。その状況のなか今後も予想される人手不足対策が重要な課題」と述べ、その対策として「外国人や女性、若年者の積極的な登用が必要」と述べた。
 外国人人材については、昨年11月の技能実習生制度改正にともなう溶接技能者評価試験の対応や、海外でのJIS試験の普及活動を紹介した。溶接界への女性進出については「昨年6月に溶接女子会ウェブサイトを開設し、女性溶接士のインタビューなどを掲載している」と述べた。若年者への教育支援については「現在各地で行われている高校生コンクールを全国規模のものとして開催できるよう関係機関と調整している」と方針を示した。
 近年の溶接技能者評価試験の合格率低下を受け「これまで行っていなかった教育事業を、指定機関やポリテクセンターと連携して開始する」と述べた。また、溶接技能者の顕彰と教育活動の一環として「溶接マイスター制度を19年の当協会設立70周年式典に合わせて立ち上げる」と語った。
 このほか、検定試験業務のWEB申請化による業務の効率化と、情報提供を通じたサービス向上、溶接学会との共同企画事業など「今年は実行の年として積極果敢に取り組む」と所信を述べた。
 久木田社長は、主力媒体の週刊「溶接ニュース」が今年11月、創刊70周年を迎えることに謝意を示すとともに、今年4月に東京で開催の「2018国際ウエルディングショー」について「過去最大規模の240社の出展を得た。このほか、『町工場によるロケット実用化への挑戦』『空飛ぶクルマ』をテーマとした基調講演や、『SF作家と溶接技術者による対談』など多彩な企画を行うので期待してほしい。溶接のすばらしさを本年も発信していく」と述べた。
 来賓祝辞では森英介衆議院議員が「世界に冠たる日本の溶接技術を揺るぎないものにしてほしい」と挨拶したのに続き、佐藤文一経済産業省大臣官房審議官が「経産省では、データをつなげて新たな価値を作るコネクティッドインダストリーを推進している。溶接も正に『つなぐ技術』。新たな時代に対応した活動の継続に期待する」と述べた。
 乾杯の発声を務めた南二三吉溶接学会会長は溶接学会と日溶協の連携活動に触れ「学会の『学問知』と協会の『技術知』を融合して、溶接界の持続的発展を目指していく」と協力を呼びかけ、溶接界の新たな1年がスタートした。

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