ジャパンプローブ、超音波伝播シミュレータ独占販売

13/03/05

 ジャパンプローブ(横浜市南区、小倉幸夫社長)は、愛媛大学の中畑和之准教授らが提案している超並列計算技術による有限積分法と、イーコンピュート(東温市、井門忍社長)が簡単操作できるように開発したGUI(GraphicalUserInterface)を搭載した超音波伝搬シミュレータ「SWAN(SonicWaveAnalysis)21」の独占販売を開始した。
 超音波はレーザビーム同様指向性が強く直進性が高いため、多くの場合光線と同様に直線で作図を行い様々な超音波関連製品の設計を行うことが多い。しかし、実際は超音波も音波同様に波であるため回折現象を生じる。また、光は横波だけであるのに対し超音波は縦波と横波があり、反射や屈折のたびにモード変換を生じて非常に現象が複雑化する。従って超音波伝搬シミュレーションによる伝搬状況の映像化が必要であると感じる研究者た技術者も多く、これまでも製品化が行われてきた。ただ、従来製品は計算速度が遅い、計算精度・使い勝手が悪い、マルチコアのライセンスでは非常に高価、などの問題点を抱えてきた。
 今回製品・開発化されたSWAN21は、有限積分法を用いることで計算速度と計算精度の向上を図るとともに、GUIによって使い勝手が向上。さらに並列化処理を得意とするGPU(GraphicsProcessingUnit)計算に対応し、CPUシングルコアに比べて計算速度を約40倍とした。
 SWAN21は、中畑准教授らが提案する超音波伝搬現象解析手法を、誰でも簡単に利用できるようイーコンピュートが開発元としてGUIを開発、超音波メーカーであるジャパンプローブが実験との比較検証を行い、必要な機能の洗い出しを行い、ブラッシュアップして完成。同社では、ソフト販売を手がけるとともに、ユーザーに対し、プローブ設計や、非接触超音波画像装置(NAUT21)などを通じたトータルソリューションを積極的に展開していく。

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