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接作業者・関連資格ガイド

溶接作業者・関連資格ガイド
 溶接作業者・関連資格ガイド
 溶接・接合技術は、あらゆる工業分野において適用され、生産加工技術として重要な役割を担っている。このためその適用にあたっては高度な専門性と品質確保に対する十分な対応が要求されるほか、その作業においては感電、有害光線、粉じんなどによる健康障害、または爆発、火災などの危険に対する知識も要求される。そこで溶接を行うにあたっては、その内容に応じてさまざまな資格が要求される。ここでは溶接で求められる基本的な資格の一部を紹介する。(資格名特徴該当法令・規格・基準種類認定・検定機関)
 ●ガス溶接技能者
可燃性ガスや酸素を使って溶接や溶断を行う場合、爆発等の恐れがあるので労働安全衛生法で資格保持者以外、作業に従事することができない。そのための必須資格認定労働省安全衛生法14条、令6条、労働衛生安全規則314条厚生労働省
 ●ガス溶接作業主任者
 アセチレン溶接装置またはガス集合溶接装置を用いて行う金属の溶接、溶断または加熱の作業を行う際、作業の方法を決定し作業を指揮して爆発等の災害を防止するための監督指導を行う者の資格を認定する労働省安全衛生法14条、令6条、労働衛生安全規則314条厚生労働省
 ●溶接管理技術者
 構造物の製作等において溶接・接合に関する設計、施工計画、管理などを行う技術者の資格であり、JISZ3410(ISO14731)/WES8103において規定された溶接関連業務に関する知識および職務能力について評価試験を行い、資格の認証をするJISZ3410「溶接管理−任務及び責任」(ISO14731の翻訳規格)、ISO14731「Welding coordination - Tasks and responsibilities」、WES8103「溶接管理技術者認証基準」▽特別級は溶接技術に関する包括的技術知識と施工および管理に関する総括職務能力が求められ、JISZ3410/ISO14731の表1に記載する全業務を責務とする▽1級は溶接技術に関する専門知識と施工および管理等に関する職務能力が求められ、JISZ3410/ISO14731の表1の主として1・3以降に記載の業務を責務とする▽2級は溶接技術に関する基礎知識と溶接施工に関する職務能力が求められ、JISZ3410/ISO14731の表1の主として1・3および1・6以降に記載の業務を責務とする日本溶接協会
 ●溶接作業指導者(通称=WL)
 溶接作業と溶接技能者(作業者)の技量向上、関連する作業を指導する指導者の資格であり、WES8107に基づいて溶接作業指導者の資格の格付けと認証を行う日本溶接協会規格WES8107構造物の溶接作業に関する指導者に基づく認証基準日本溶接協会
 ●手溶接技能者
 鋼構造物の製作における溶接作業に従事する溶接技能者についての資格であり、溶接作業を行う技能者の技量をJISZ3801に基づいて評価試験を行い、資格認証する。一般構造物の手溶接に適用JISZ3801「手溶接技術検定における試験方法及び判定基準」、WES8201「手溶接技能者の資格認証基準」被覆アーク溶接(基本級・専門級)/ティグ溶接(基本級・専門級)/組合せ溶接(基本級・専門級)/ガス溶接(基本級・専門級)日本溶接協会
 ●半自動溶接技能者
 鋼構造物の製作における溶接作業に従事する溶接技能者についての資格であり、溶接作業を行う技能者の技量をJISZ3841に基づいて評価試験を行い、資格認証する。一般構造物の半自動溶接に適用。JISZ3841「半自動溶接技術検定における試験方法及び判定基準」、WES8241「半自動溶接技能者の資格認証基準」マグ溶接(基本級・専門級)/組合せ溶接(基本級・専門級)/セルフシールドアーク溶接(基本級・専門級)日本溶接協会
 ●ステンレス鋼溶接技能者
 ステンレス鋼構造物の製作における溶接作業に従事する溶接技能者についての資格であり、溶接作業を行う技能者の技量をJISZ3821に基づいて評価試験を行い、資格認証する。ステンレス鋼の溶接に適用JISZ3821「ステンレス鋼溶接技術検定における試験方法及び判定基準」、WES8221「ステンレス鋼溶接技能者の資格認証基準」被覆アーク溶接(基本級・専門級)/ティグ溶接(基本級・専門級)/溶極式アーク溶接(基本級・専門級)日本溶接協会
 ●チタン溶接技能者
 チタン構造物の製作における溶接作業に従事する溶接技能者についての資格であり、溶接作業を行う技能者の技量をJISZ3805に基づいて評価試験を行い、資格認証する。チタンの溶接に適用。JISZ3805「チタン溶接技術検定における試験方法及び判定基準」、WES8205「チタン溶接技能者の資格認証基準」ティグ溶接(基本級・専門級)/ミグ溶接(基本級)日本溶接協会
 ●プラスチック溶接技能者
 プラスチック構造物の製作における溶接作業に従事する溶接技能者についての資格であり、溶接作業を行う技能者の技量をJISZ3831に基づいて評価試験を行い、資格認証する。プラスチックのホットジェット溶接に適用JISZ3831「プラスチック溶接技術検定における試験方法及び判定基準」、WES231「プラスチック溶接技能者の資格認証基準」ホットジェット溶接(基本級・専門級)日本溶接協会
 ●アルミニウム溶接技術検定
 JISZ3811「アルミニウム溶接技術検定における試験方法及び判定基準」に基づいて、アルミニウムおよびアルミニウム合金のティグ溶接およびミグ溶接に対する技術資格を認定するJISZ3811「アルミニウム溶接技術検定における試験方法及び判定基準」基本級と専門級があり、原則として専門級は対応する基本級の技術資格を所有してなければならない軽金属溶接構造協会
 ●ろう付技能者
 銀ろう付作業に従事するろう付技能者についての資格であり、溶接作業を行う技能者の技量をJISZ3891に基づいて評価試験を行い、資格認証する。ろう付作業に適用JISZ3891「銀ろう付技術検定における試験方法及び判定基準」、WES8291「銀ろう付技能者の資格認証基準」銀ろう付日本溶接協会
 ●すみ肉溶接技能者
 鋼構造物の製作におけるすみ肉溶接作業に従事する溶接技能者についての資格であり、溶接作業を行う技能者の技量をWES8101に基づいて評価試験を行い、資格認証する。すみ肉溶接に適用WES8101「すみ肉溶接技能者の資格認証基準」被覆アーク溶接(基本級・専門級)日本溶接協会
 ●冷凍機器溶接士
 高圧ガス保安協会が自主的に実施しているもので、認定期間は3年間高圧ガス保安協会
 ●PC工法溶接技能者
 プレハブ建築における溶接作業に従事する溶接技能者についての資格であり、溶接作業を行う技能者の技量をWES8101に基づいて評価試験を行い、資格認証する。PC工法による住宅建設の現場溶接に適用。WES8105「PC工法溶接技能者の資格認証基準」PCアーク溶接技能者/PC半自動溶接技能者プレハブ建築協会
 ●PC工法溶接管理技術者
 PC工法に関する溶接施工の計画・管理、溶接技能者の指導、記録の作成の業務に携わる者を資格認定するプレハブ建築協会
 ●基礎杭溶接技能者
 基礎杭の溶接作業に従事する溶接技能者についての資格であり、溶接作業を行う技能者の技量をWES8106に基づいて評価試験を行い、資格認証する。基礎杭の打設の際に行う溶接に適用WES8106「基礎杭溶接技能者の資格認証基準」日本溶接協会
 ●ボイラー溶接士
 労働安全衛生法に基づく国家資格。高圧力容器やボイラーの溶接に適用労働安全衛生法普通ボイラー溶接士/特別ボイラー溶接士厚生労働省
 ●石油工業関係溶接士(通称=JPI溶接士)
 石油工業における各種鋼構造物の製作における溶接作業に従事する溶接技能者についての資格であり、溶接作業を行う技能者の技量をWES8102に基づいて評価試験を行い、資格認証を行う。石油工業関係装置、機器などの溶接に適用WES8102「溶接士技量検定基準」、JPIー7Sー31、石油工業関係被覆アーク溶接(A種〜H種・1〜2級)日本溶接協会
 ●アルミニウム合金構造物の溶接施工管理技術者
 アルミニウムの溶接施工の信頼性の確保と、そのための施工管理技術者の確保の両面を目的として管理技術者の資格を認定する軽金属溶接構造協会規格「LWSA7601アルミニウム合金構造物の溶接施工管理技術者資格認定」、JISZ3410「溶接管理−任務及び責任」▽等級/1級、2級、3級▽職務および責任/1級=溶接関連業務におけるすべての職務および責任、2級=溶接関連業務における特定の技術分野内での職務および責任、3級=溶接関連業務における簡単な溶接構造だけに限定された技術分野内での職務および責任▽知識および職務能力/1級=計画、実行、監督および検査をするための十分な包括的技術知識と職務能力、2級=計画、実行、監督および検査をするための十分な特定技術知識と職務能力、3級=計画、実行、監督および検査をするための十分な基礎技術知識と職務能力軽金属溶接構造協会
 ●建築鉄骨溶接技能者(AW検定)
 品質を確保するための高度な溶接技術が要求される建築鉄骨溶接技術の水準を審査し、資格証を与える工場溶接技量検定/現場溶接技量検定/鋼管溶接技量検定/ロボット溶接オペレータ検定AW検定協議会
 ●マイクロ・ソルダリング技術者(EEG)
 電子機器製造分野における実装、組立工程に携わる品質管理者、生産技術者に対する資格で、技術知識を一定の基準に基づいて認証を行うJISZ3851「マイクロソルダリング技術検定における試験方法及び判定基準」、WES8109「マイクロソルダリング技術者資格認定基準」日本溶接協会
 ●マイクロ・ソルダリングインストラクタ(作業指導者−INS)
 電子機器製造分野における実装、組立工程に携わる現場管理者、作業者に対する資格で技術知識、技量を一定の基準に基づいて認証を行うJISZ3851「マイクロソルダリング技術検定における試験方法及び判定基準」、WES8109「マイクロソルダリング技術者資格認定基準」インストラクタ(略称=INS)日本溶接協会
 ●マイクロ・ソルダリングオペレータ(作業者−OPR)
 マイクロソルダリング技術の原理・原則を含めた基本的な知識・技量を客観的に見きわめる作業者に対する資格を認証するJISZ3851「マイクロソルダリング技術検定における試験方法及び判定基準」、WES8109「マイクロソルダリング技術者資格認定基準」日本溶接協会
 ●上級オペレータ(AOPR)
 マイクロソルダリング技術の原理・原則を含めた基本的な知識、鉛フリー材料を使用した技量を一定の基準に基づいて認証を行うJISZ3851マイクロソルダリング技術検定における試験方法及び判定基準、JISZ8109マイクロソルダリング技術者資格認定基準日本溶接協会
 ●圧接管理技術士資格
 JISZ3410(溶接管理−任務および責任)に基づき、日本溶接協会「圧接管理技士資格試験規定」によって資格の認証をするJISZ3410「溶接管理−任務及び責任」(ISO14731の翻訳規格)、日本圧接協会「圧接管理技士制度」特別級/1級/2級日本圧接協会
 ●手動ガス圧接技量資格
 JISZ3881「ガス圧接技術検定における試験方法および判定基準」に基づき、日本圧接協会「手動ガス圧接技量資格検定規定」によって資格の認証をするJISZ3881「ガス圧接技術検定における試験方法および判定基準」、日本圧接協会「手動ガス圧接技量資格検定規程」1種/2種/3種/4種日本圧接協会
 ●自動ガス圧接技量資格
 JISZ3881「ガス圧接技術検定における試験方法および判定基準」に基づき、日本圧接協会「自動ガス圧接技量資格検定規定」によって資格の認証をする。ただし、同種以上の手動ガス圧接技量資格の保持が求められるJISZ3881「ガス圧接技術検定における試験方法および判定基準」、日本圧接協会「自動ガス圧接技量資格検定規程」2種/3種/4種日本圧接協会
 ●熱間押抜ガス圧接技量資格者
 JISZ3881「ガス圧接技術検定における試験方法および判定基準」に基づき、日本圧接協会「熱間押抜ガス圧接技量資格検定規定」によって資格の認証をする。ただし、同種以上の手動ガス圧接技量資格の保持が求められるJISZ3881「ガス圧接技術検定における試験方法および判定基準」、日本圧接協会「熱間押抜ガス圧接技量資格検定規程」1種/2種/3種/4種日本圧接協会
 ●建築鉄骨ロボット溶接オペレータ
 日本溶接協会建築鉄骨ロボット溶接オペレータ認証常任委員会が建築鉄骨ロボット溶接オペレータの資格認証基準について認証するもの。資格認証試験の合格者は合格した部位について受験した機種の溶接ロボットを用いた溶接施工が可能である。ただし、受験した機種以外の溶接ロボットであっても申請し、許可された場合はこれを資格認証の範囲に加える日本溶接協会
 ●アーク溶接特別教育
 アーク溶接作業は感電や有害光線あるいはヒュームに災害発生の危険性があるため、労働安全衛生法等の法令によって、危険または有害な業務と同様に一定の特別教育を修了した技能者でなければその業務を行ってはならないことが定められている労働衛生安全規則第36条第3号厚生労働省
 ●産業用ロボット教示等の業務に係わる安全特別教育
 事業者が労働者に対し、産業用ロボットの教示などの業務に関する安全または衛生のために必要な事項について教育を行う労働衛生安全規則第36条第31号厚生労働省
 ●電気事業法に係わる溶接士の認証
 平成12年度における電気事業法改正にともない、電気工作物の溶接に関する技術基準を定める省令の解釈で、溶接士の技能認証および溶接施工法等の認証業務が試験の実施について第三者の確認を受け、合格しているものとの規程に変更され、これを受けて溶接士の技能認証を行う電気工作物の溶接に関する技術基準を定める省令の解釈、日本溶接協会規格WES8207発電設備用溶接士技能確認試験実施基準自動溶接機を用いない溶接士(手溶接士)、自動溶接機を用いる自動溶接士日本溶接協会
 ●炉規法に係わる溶接士の認証
 平成12年度における科学技術庁原子力安全局長通知にともない、通知に基づく要領により実施した確認試験結果および確認試験についての客観性を証明できる書類を添付した場合に書類審査とする規定が追加され、客観性の証明として申請者以外の第三者であって、かつ、技術的・専門的能力を有する者が確認試験を行う場合とされた。これを受けて手溶接による溶接を行う者の技能認証および溶接施工法等の認証業務を行う加工施設及び再処理施設の溶接の方法の認可について、試験研究の用に供する原子炉等の溶接の方法の認可について自動溶接機を用いない手溶接による溶接を行う者日本溶接協会

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