秋葉原日記 (ライブラリ)

何でも見てやろう

 昨日は東京スカイツリーに登ってきた。
 大変な人気ぶりで5月22日の開業からわずか1カ月で展望台への登楼者は55万人にも上ったというし、商業施設全体としては550万人も入場したという。
 あまりの盛況でなかなかチケットは手に入りにくくて、自分も若手社員が6カ月前の昨年暮れのうちに手を尽くしてくれてやっと入ったという次第。
 東武鉄道で浅草から1駅目業平橋駅がその名も開業に合わせて改称された「とうきょうスカイツリー駅」を下車すると目の前がスカイツリータウン。東京ソラマチなどという商業施設が待ち受けている。
 展望台へは4階からエレベータが出ている。まずは第1展望台(展望デッキ)へ。なかなか高速なエレベータで350メートルまであっという間に引き上げられた。
 エレベータを降りると眼前に東京が広がっている。360度の展望デッキになっていてパノラマのように東京を一望できた。
 この日は曇り空だったので遠くはかすんでいて富士山などは眺望できなかったが、眼下に隅田川を初め東京湾から都心部の高層ビル群などと広がっていて東京の大きさを感じた。
 パリのエッフェル塔やニューヨークのエンパイヤステートビル、上海の環球金融センタービルなどと世界の名だたるタワーや高層ビルから眺望したことがあって、その経験でいうと東京ほど大きな都会もないということが実感できた。
 何しろ、どこまでもびっしりとビルばかりである。いかにも大東京というにふさわしい景観で、パリはおろかニューヨークや上海と比べても数倍の広がりであろう。
 次に第2展望台(展望回廊)に登った。第1展望台からエレベータを乗り継ぐ格好になっていて別料金。ちなみに第1展望台へが大人2千円で、第2展望台へはさらに千円である。
 高さ450メートルの第2展望台からはさらに大きな眺望が楽しめた。第1展望台とは100メートルの違いだが、随分と眺望の印象が違っていてさらに広がりが大きくなった。なかなかすばらしい眺望で、何しろ333メートルの東京タワーのてっぺんが眼下とまではいわないが、少なくとも目線よりも低く見えた。これはなかなか経験できないことだろう。いい体験だった。なお、この第2展望台は回廊が螺旋状に緩やかな登りとなっていて、最も高い部分になるとソラカラポイントといって451.2メートルになっていた。

 ところで、この『秋葉原日記』は、産報出版のウエブサイトSANPOWEBのオリジナルコンテンツだが、勤務先の秋葉原から日々の徒然を発信していきたいと書いてきたもので、書くにあたっては自分のモットーである「何でも見てやろう」を心掛けてきたつもり。好奇心こそが自分の職業的原点だと思っているのである。スカイツリーの見学もそのようなもの。
 だから、話題は秋葉原のことばかりではなく、ついつい出張や旅行のこと、読書のこと、仕事の溶接のこと、世相のことなどとまったく勝手気ままにあちこちに飛んでしまった。
 もっとも、それもあってか、それなりに幅広い読者を得てきたようにも思う。
 それで唐突だが、このコラム、馬場信の『秋葉原日記』は本日付が最終回ということになった。
 2007年6月1日から書き続けてきて満5年。土曜日曜休日は休載としたが、書きつづった日数は数えてみれば何と1221日にも達した。
 この間のご愛読に対し心より御礼を申し上げるとともに、1日も欠かさずここまで続けてこられたのも読者の皆様の激励があったればこそであり深く感謝申し上げる次第です。
 勤務先産報出版を離れるわけでも身分が変わるわけでもないし、まだまだ体力的にも問題はないのだが、何よりもマンネリが嫌いなこと、やめるについていささかの寂しさがないわけではないものの、ここで筆を置くことといたしました。
 長い間のご愛読、お励ましありがとうございました。 重ねて厚く御礼申し上げます。

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(東京スカイツリーから俯瞰した大東京と筆者)

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